40代ともなると、仕事で上の立場を任されて忙しかったり、加齢の影響で性欲の減少やホルモンバランスが乱れたりして、夫婦の夜の営みの頻度も減ってくるのではないでしょうか。

もう40代だし、レスの解消は諦めるべきなのかなと悩んでいる方もいるかもしれません。

しかし本記事に辿り着いた方は、「レスの解消を諦めたくない!」「レス解消したきっかけを参考に、自分たちのレスも改善したい」「子育てもひと段落したし、2人の時間を作っていきたい」と、考えている方もいるはず。

このままできないまま終わりたいくないと考えているなら、本記事の40代からレス解消したきっかけ事例を参考に、レスの改善を目指していきましょう。

臨床心理士・公認心理師の資格を保持する夫婦カウンセラーの見解も解説しているので、ぜひご活用ください。

監修者 中村小春
公認心理師・臨床心理士

カウンセラーとしての相談件数は、8600件以上。大学院卒業後、教育業界で不登校・虐待に関する案件、発達障害の就労支援や、法人でのメンタルヘルスマネジメントなどの研修を担当。教育機関での経験や自身の不妊治療、出産を経て、パートナーシップの大切さを痛感。現在は、恋愛・夫婦関係改善の専門家・カウンセラーとして活動中。日本心理臨床学会 や東京都公認心理師会 、臨床心理士資格認定協会に所属。

執筆者
ふうふの相談窓口

ふうふのマガジン編集部では、公認心理師・臨床心理士の監修のもと、夫婦関係・セックスレス・に関するテーマで情報発信をしています。Webコンテンツディレクターとして1,000本以上の記事を執筆してきた経験をもとに、見やすさ、わかりやすさを心掛けています。

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    40代からレス解消できたきっかけ①:開き直って自分から誘った

    レスであることを開き直り、自分からセックスに誘ってレスの解消につながった事例を紹介します。

    セックスレスになった原因

    40代女性

    今から2年前の38歳の時に第一子を出産。帝王切開だったため、傷の痛みが一年近く疼き、それに加えてホルモンバランスの影響で全然性欲が湧かず、むしろ夫に触れられることが気持ち悪いと思ってしまうようになりました。また、家事育児、仕事の疲れで夜は寝たい欲が強く、欲求のすれ違いも起きたり、小さいベッドに子どもと川の字で寝るため、スペースもなくムードもなくレスにつながったと思います。

    産後、夫を嫌いではないのに、触られることに対して嫌悪感を抱いてしまうのはよくあることです。子育てに目が向くようになり、育児や家事による忙しさで精神的に余裕がなく、ストレス過多の状態になってしまったのでしょう。

    また夫婦2人だけの時間がなくなることで、レスを加速させる要因となることは紛れもない事実です。

    中村小春
    公認心理師・臨床心理士

    出産後にホルモンのバランスが崩れ、セックスレスになる夫婦はとても多いですが、最近では高齢出産が増えてきており、想像以上の産後の体力の消耗が産後レスの原因となる場合もあります。また、年齢が上がるほど産後の身体の回復も時間がかかることも大きなレスの要因となります。

    セックスレス解消につながったきっかけ

    40代女性

    レスになった友人から、本格的にレス(年に一度もない)になると解消は中々難しいよ。という話を聞いていたので月1回は行為をすることを意識しました。最初はどう誘ったらいいのかもわからず、戸惑いましたが、開き直るしかないと思い自分から誘うことでレスはなんとか解消しつつあります。

    友人の助言をきっかけに「セックスする日」という特別な目標を立てることは、レス解消に向けた有効な手段です。

    定期的に触れ合う習慣を意識することで、夫婦の絆や愛情を再確認し、レス解消へとつながるきっかけを掴めます。最初はどう誘えばいいかわからなかったり、コミュニケーションがぎこちなくなったりするかもしれませんが、焦らず徐々に関係性を縮めていくことが大切です。

    中村小春
    公認心理師・臨床心理士

    全くゼロの状態が長く続けば続くほど、セックスレスは解消しにくくなります。女性から誘うのは勇気がいるかもしれませんが、間が空いて気まずい思いをしているのは二人とも同じです。以前と同じ行為を求めずに、短時間でもいいので、再開すると一気にセックスレス解消に近づきますよ。

    40代からレス解消できたきっかけ②:夫の協力により時間と気持ちに余裕ができた

    セックスレスになった原因

    40代女性

    出産後、私の睡眠不足やホルモンの関係からか気持ちが湧かず、できなくなりました。

    ホルモンバランスの乱れでレスになることも多々ありますが、睡眠不足による疲労の蓄積は性欲を減退させてしまう大きな要因となります。

    夜泣きや授乳の繰り返しで十分な休息を取れないと、体力・気力ともに回復しづらく、「自分の時間を確保したい」「ただ眠りたい」という思いが先行してしまうでしょう。とてもセックスどころではありません。

    結果としてどうしてもセックスへの意欲が湧かなくなり、セックスレスが進行してしまうのです。

    セックスレス解消につながったきっかけ

    40代女性

    私が時間的にも精神的にも、セックスしたい気持ちが出てこないことを伝えると、それまで何もしなかった夫が家事や育児に協力的になり、時間を含めて私の気持ちのゆとりを作ってくれたので、少しずつ気持ちが夫に向くようになりレスを解消できました。

    レス解消において、相手の気持ちの余裕を作ることはとても大切なことです。

    妻側がはっきりと現状の問題を伝えたことで、夫が家事や育児に協力的になり、妻の心と時間の余裕を取り戻せた点は、非常に素晴らしいことといえます。

    もしパートナーに精神的な余裕のなさが見られる場合は、本章のレス解消のきっかけ事例のように、家事や育児、夫婦生活などに対して、もっと協力的になってみるとレス解消につながる可能性があるでしょう。

    中村小春
    公認心理師・臨床心理士

    セックスレスの原因が行為そのものではなく、夫婦の関係や日常生活にあったパターンですね。この人は自分と自分たちふたりのことをきちんと考えてくれているということが行動で分かると、自然と気持ちが向くようになります。逆に、日常生活に不満があるままだと、なかなかセックスレス解消には向かいません。

    40代からレス解消できたきっかけ③:月一回お泊まり旅行をするようになった

    セックスレスになった原因

    40代男性

    仕事が忙しく、帰って寝るだけの生活が続き、気付けばセックスレスになっていました。

    40代にもなると、中間管理職の立場に就く人も珍しくありません。部下や上司に挟まれ、責任者として仕事が忙しく、家に帰るころにはクタクタでセックスを考えるどころではないのかもしれません。

    疲労と精神的な余裕のなさから、「今日はちょっと…(面倒だな)」と、妻からのセックスの誘いを断るようになってしまいます。

    セックスレス解消につながったきっかけ

    40代男性

    嫁と2人の時間を持つことがほとんどなかったので、必ず月に1回はお泊り旅行をするようになりセックスレスが解消しました。

    月に一度のお泊り旅行は、「夫婦2人だけの特別な時間」を意識的に作り、夫婦仲をより深めるための有効的なルールです。

    普段は家事や仕事、育児などに追われて互いに距離が開きがちですが、旅行によって非日常感や新鮮さを味わうことで、夫婦の親密度が自然に高まります。育児や家事から離れられるので、相手のことだけに目を向けられるようになります。

    一緒にお風呂に入ったり、一緒の布団で寝たりなど、自然なスキンシップも生まれやすいでしょう。

    中村小春
    公認心理師・臨床心理士

    生活感のある自宅だとなかなかそういった雰囲気や気持ちにはならないものです。旅行など日常から離れ、心身ともにリラックスできる環境に身を置き、ゆっくりとお互いのことなどを話しながら時間を過ごすことで自然とそういった雰囲気になりやすくなるので、おすすめです。

    40代からレス解消できたきっかけ④:夫婦の夜の過ごし方を少し変えた

    セックスレスになった原因

    40代男性

    40代後半にもなり、疲れやすくなったためです。

    文部科学省が実施した体力・運動能力に関する調査によると、20代以降は緩やかに体力が低下し、40代後半から著しく体力が低下する傾向にあることが発表されています。

    参照:年齢と体力・運動能力 テスト傾向別に見た一般傾向|文部科学省

    体力や筋力が低下すると、比例して性的な活力も低下し、セックスに対して意欲的になれないケースは珍しくありません。

    セックスレス解消につながったきっかけ

    40代男性

    今までセックスの際に彼女をリードしてたけど、リードされるようになってレスが解消しました。

    セックスは男性(夫側)がリードしていくものという認識があるでしょう。しかしあえて女性(妻側)が引っ張っていくことで、レスが解消した事例があります。

    また攻守を交代すると、セックスやスキンシップに対するマンネリが解消し、新しい夫婦の夜の営みの形を見つけられる場合があります。「誘っても旦那の元気がない」「最近セックスがマンネリしている」といったケースでは、セックスのポジションを交代してみるとよいかもしれません。

    中村小春
    公認心理師・臨床心理士

    実は誘われたい、リードされたい、と思っている男性は多い傾向です。また、リードしなくては、という気持ちは多少なりともセックスに対するプレッシャーになってしまいます。あまり型にはまらずに自由にセックスを楽しんでみてください。

    レスを解消したい40代夫婦によくある質問

    レスを解消したい夫婦・カップルによくある質問をまとめました。

    • 夫・妻からセックスを拒否された場合の対策は?
    • 50代夫婦のレス解消のきっかけは?
    • 40代夫婦のセックスレスの割合はどれくらい?

    夫・妻からセックスを拒否された場合の対策は?

    夫・妻からセックスを拒否された場合の対策は、相手の状況や拒否された理由によって異なります。

    たとえば、家事や育児が忙しく、妻側の精神的な余裕がないように見られる場合、家事・育児の手伝いやサポートをしたり、家事・育児代行サービスを利用したりなどの方法で関係改善に近づく可能性があります。

    まずは相手の立場になって、なぜ拒否されたのかを考えてみることが大切です。

    妻が拒否してセックスレスで辛い…改善できる?この先どうしたらいいの?

    なぜセックスレスに?夫が拒否する理由9選を現役の夫婦カウンセラーが解説

    中村小春
    公認心理師・臨床心理士

    セックスを拒否されたからといって自分自身を否定されたわけではありません。まずは原因を明確にし、それに合ったアプローチをしていく必要があります。一人で悩まず、いつでもご相談ください。

    50代夫婦のレス解消のきっかけは?

    50代夫婦のレス解消のきっかけは、「子ども部屋を作って、夫婦だけで寝るようにした」「休日は夫婦のための時間を作るようになった」などさまざま。

    「夫婦の距離を感じる」と本音を伝えたことで、レスが解消した事例もあります。

    50代夫婦がレスを解消できたきっかけは?5つの事例をもとに紹介

    40代夫婦のセックスレスの割合はどれくらい?

    レゾンデートル株式会社が、既婚男女4,000人を対象にした調査によると、セックスレス状態にあるかという質問に対して「セックスレス状態にある」と回答した男性は全体の52.8%。「ややある(22%)」の回答も含めると、全体の74.8%を占めています。

    一方で女性は、「セックスレス状態にある」が50.4%、「ややある」が18.2%、合計は68.6%とやや低いものの、同じぐらいと割合です。

    つまり日本の40代夫婦のレス率は約7割だとわかります。3組の夫婦のうち、2組はセックスレスという計算となり、多くの家庭がレス状態にあるといえます。

    まとめ:40代からのレス解消が難しい場合は専門家に相談してみるのも一つの手段

    本記事では40代夫婦のセックスレス解消のきっかけをまとめて紹介しました。

    レス解消のきっかけは夫婦ごとに異なります。夫婦だけの時間を作ったことで解消した事例もあれば、精神的な余裕が生まれたことで解消につながった事例もあります。

    レスの解消を目指す場合、一度パートナーの気持ちになってみて、どうすれば解消するのか考えてみるとよいでしょう。もしどうしてもレス解消できる未来が見えない場合は、専門家に頼る選択肢もご検討ください。

    ふうふの相談窓口では、セックスレス問題を中心とした夫婦問題に詳しい公認心理師・臨床心理士が在籍しています。夫婦の状況やお悩みに合ったカウンセリングで、夫婦問題の解決を目指します。

    いきなりカウンセリンを受けるのはハードルが高いという場合は、夫婦関係診断レポートのサービスもご検討ください。

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