「夫を誘ってもなぜか拒否されて、惨めな気分……」そんなお悩みを抱えていませんか?
夫婦間で性交渉が1ヶ月以上行われない状態を、セックスレスと言います。セックスレスに陥った女性の多くは、夫婦の絆を実感できず辛い思いをするものです。
「レスになったら終わり」という不安から、離婚の二文字がよぎる奥様もいるでしょう。
ですが、夫が拒否するのはなぜかを理解できれば、対処法も見えてくるはずです。
そこで、夫が妻を求めてこない理由やその改善策を、わかりやすく紹介します。夫婦関係を再構築したい女性の方は、簡単に諦めずにぜひ本記事をご覧ください。
なぜ夫が拒否してセックスレスに?旦那が求めてこない理由
ここでは、セックスレスの夫が妻を拒否する理由として、主なものを挙げます。
現状を変えるためにも、夫が求めてこなくなったのはなぜか、突き止めたいところです。
以下に、あなたのパートナーに当てはまるケースはないでしょうか?
性的な気分になれないから
妻を夫が拒否する理由としては、性的な気分になれないからである可能性が高いです。
夫が妻を拒否する際、「仕事で疲れているから」などの理由をつけて断るケースがありがちです。ところが、「疲れているから」とは建前で、さまざまな理由で性的な気分がわかないため、「逃げ」の一言を発している夫も少なからずいるようです。
もしかしたら、旦那様は、自宅では気持ちが盛り上がらないのではないでしょうか。家は居住空間ですから、あふれる生活感が原因で男性が萎えてしまうのかもしれません。
たとえば、部屋の匂い1つとっても、性的な気分になれるかに関わる問題です。食べ物の匂い、洗濯物の匂い、ゴミ箱の匂い、など。生活臭が原因で、夫の気分が高まらない可能性があります。
仕事で疲れているから
「仕事で疲れているから」は建前かもしれないと述べましたが、もちろん、本当に多忙で疲労がたまっている人もいます。
帰宅したら休みたいのが本音なら、妻の要求に応じるどころではないでしょう。旦那様の疲れをとってもらうのを優先したいところです。
ただし、仕事で疲れているほうが、性的な欲求をかき立てられるケースも多いのです。疲れたからこそ、女性の体に癒しを求める心理が働く男性は少なくないため、旦那様の傾向を確かめてみることが大事です。
夫は本当に疲れているのか、それとも言い訳か、この点を見極めると、今後の対処法が変わってきます。
子作りに対してプレッシャーがあるから
セックスレスになる理由としては、夫が子作りにプレッシャーを感じるという事情もありがちです。たとえば、「子どもが欲しいから」「不妊治療中だから」などの事情で妻が夫に性交渉を迫り、夫が圧を感じてしまうのです。
妻側は、自身の年齢が気になって子作りを急ぐ傾向がありますが、その態度が夫側に負担で、心身が受けつけなくなることもあり得ます。
もし、旦那様がそれほど子どもを欲しくなかった場合、夫婦の間で価値観のすれ違いが生じ、拒否したい気持ちが強まることでしょう。
「子どもが欲しい」という目的だけで接していると、二人の間に心の距離感ができてしまいます。大切なのは、夫婦が優しい気持ちで求め合える関係を築くことです。
子作りとは関係のない、なにげない会話やライトなスキンシップはありますか? 日常的なコミュニケーションの中で、夫を子作りのプレッシャーから解放するのが先決です。
もともと性欲が少ないから
セックスレスといえば、夫が誘って妻が拒む図式をイメージする人が多いかもしれませんが、妻から誘って夫が拒むパターンも珍しくありません。
夫が妻の誘いに応じない理由は、もともと性欲が少ないからという可能性も考えられます。
男性といっても性欲の度合いは人それぞれです。毎日しないと気が済まないくらい欲求が強い人もいれば、月一回で十分な人もいるでしょう。
そもそもあなたの旦那様が性欲の少ない人だったら、適度な行為で満たされてしまうため、妻から誘う頻度が多いと拒否されてしまうケースも出てきます。
以前から彼が性交渉を好きではなかったとしたら、セックスレスだからと言って妻に愛情がない夫というわけではないわけです。相手に配慮して、ペースを合わせるのが得策です。
行為がマンネリ化したから
行為のマンネリ化も考えられます。夫婦の営みが毎度同じパターンだと、いくら相手のことが好きでも飽きてくる可能性があります。
どれだけ好物でも毎日同じものを食べ続けると飽きるように、妻への愛情はあってもセックスがマンネリ化すると、刺激やときめきがなくなりがちです。
心当たりのある方は、妻からの誘い方を変える、丁寧に触れるなど、マンネリ化対策を工夫してみてください。
夫婦関係がマンネリ化すると、恥ずかしがる、照れる、といった要素が薄れる傾向もあります。妻が適度な羞恥心を見せるのも、マンネリ回避策につながるかもしれません。
子どもができ家族としての愛が強くなったから
子育て中に性交渉を拒むようになる夫も珍しくありません。
子どもができると、家族としての愛が強まります。つまり、奥様を1人の女性としてではなく、母親・家族という視点で見るようになり、性の対象として意識できなくなるのです。
夫側は、男女間の愛ではなく家族としての愛に変わっても、問題ないと考えているかもしれません。妻の妊娠や出産などの重大なライフイベントを通じて、恋愛とは違う大きな家族愛に目覚める男性も、中にはいます。
しかし、奥様にしてみれば、夫に「妻」ではなく「母」として認識されるのは、喜べない現象ではあるでしょう。
EDが原因で自信が持てないから
旦那様がED気味の場合、行為に自信が持てず、妻を拒否してしまうケースがあります。
男性はプライドの高い生き物で、うまく勃たないなどの状況に恥ずかしさを感じてしまいます。「妻には話せない」と考える男性も多く、なぜセックスを断るかを説明せず、拒否の意思だけ示してしまうのもあり得ることです。
なぜ話してくれないのかと思うかもしれませんが、EDは男性が自信を喪失する出来事です。1人ひそかに悩んでしまう可能性は、大いに考えられます。
本来は、二人で話し合って辛い思いを分かち合えるのが理想です。また、正しい知識をつけ、ED治療を行うという選択肢もあります。
旦那に抱いてもらえない!セックスを拒否される奥様の特徴
実は、旦那様にお誘いを拒否される奥様には、共通して見られる特徴があります。
主な特徴を挙げると、次の3つです。
- 肯定をせず否定ばかりしてしまう人
- 清潔感がなく見た目に気を使わなくなった人
- 会話によるコミュニケーションが少ない人
肯定をせず否定ばかりしてしまう人
旦那様の拒否にあう奥様の特徴を見ていくと、よく否定形で話すタイプの女性が見受けられます。
旦那様の意見をまったく肯定せず、否定的な話し方ばかりしていませんか? 当てはまる方は、性交渉以前に、夫婦間のコミュニケーションがうまくいっていないはずです。
常に否定的な態度をとられると、旦那様はあなたに嫌悪感を抱き、セックスを拒否する可能性があります。
それに対して、いつも妻が夫の話を受け入れていれば、夫は安心してありのままの自分を見せられます。心身を許せるようになる可能性が生まれてくるのです。
清潔感がなく見た目に気を使わなくなった人
セックスレス解消には、妻の見た目、特に清潔感も重要です。
「妻のことは好き、だけど昔とは外見が変わりすぎて……」と感じている夫もいるよう。
たとえば、どれだけ相手の本質が好きでも、出会った頃より体重が10キロ増! という状況では、性的な視点で見れず抱けなくなっても無理はありません。
体のラインがゆるんだり、おしゃれを気にしなくなったりすると、清潔感がなさそうに見える傾向もあります。男性が「彼女の体に触れたい」と思えなくなるのも、拒否する理由の一つです。
「太ったんじゃない?」「痩せてほしい」などと言って妻を傷つけたくないため、指摘できずにいる夫もいるかもしれません。
会話によるコミュニケーションが少ない人
セックスの頻度と会話によるコミュニケーションの量は、比例する傾向があります。
セックスレスになりたくない……と言いながらも、あなたから会話をシャットダウンしていませんか?
日頃から心が通い合うコミュニケーションがとれないと、セックスを拒否されやすくなります。夫婦とは言え他人同士であり、会話なしには関係は築けないのです。
特に、妻側が言葉による愛情表現をするのが、関係改善につながるコミュニケーションの方法です。個人差はありますが、男性から見て女性の反応がひかえめでわかりにくい、黙っていると表情を読み取れない、といった傾向もあるため、会話の時間を大切にしましょう。
【つらい】夫が拒否してセックスレスに陥った場合の改善策
なぜセックスレスに陥ったかを特定できたら、解決に向けてアクションをとりましょう。
夫が妻を拒否してセックスレスに陥る場合に効果的な改善策を、3つお伝えします。
- 寂しい本音を伝えて自ら誘ってみる
- 雰囲気を作ってみる
- 第三者に相談する
寂しい本音を伝えて自ら誘ってみる
夫婦間のコミュニケーション不足の場合は、妻側から「私、寂しいの」と本音を伝え、自ら誘ってみるのも一案です。
旦那様は、あなたの寂しい気持ちを理解できていないのかもしれません。旦那様が鈍感だからというわけではなく、人間誰しも人の気持ちはわからないからです。
妻に寂しい思いをさせていたとわかれば、夫としては「妻を喜ばせたい」「寂しさを埋めたい」という意欲を感じることもあります。1人で悩まず、率直に寂しい気持ちを話すのが、改善への第一歩です。
雰囲気を作ってみる
自宅に生活感がありすぎる場合は、雰囲気を作ってみる方法がおすすめです。
雰囲気を出す方法を、具体的に挙げてみます。
- おしゃれな雰囲気で一緒にお酒を飲む
- 子どもを預けて恋人同士のようにデートする
- 部屋で少し大人の雰囲気漂うお香を使う
- 香水を体にまとわせてみる
- 寝るときにハグしてみる など
レスになる理由は「俺たち、そういう雰囲気じゃないから」である可能性が否めません。性的な気分を盛り上げる努力や、遊び心を忘れないでください。
第三者に相談する
どうしてもセックスレス状態を改善する方法がわからない場合は、第三者に相談してみませんか。
あなたが信頼できる知人や友人でもいいですし、セックスレスにくわしいカウンセラーに相談するのも一つの手段です。
友人知人に思い切って自己開示すると、向こうも「実は、うちもご無沙汰で」と悩みを打ち明けてくる可能性もあります。端から見れば仲良し夫婦でも、意外にしっくり来ていないケースは多いようです。
同じ悩みを持つ人同士のコミュニケーションは、精神的な負担を軽くする効果が見込めます。そのかわり、話した悩みを他の人にもらさない、口の堅い相談相手を選んでください。
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夫がセックスを拒否した際によくある質問
ここでは、夫から拒否される女性から寄せられる、2つの質問にお答えしましょう。
- セックスレスになったら関係修復は不可能?
- 改善できないときは諦めて離婚するべき?
よくある質問ですので、1つずつ回答していきます。
セックスレスになったら関係修復は不可能?
結論から言うと、そんなことはありません。
セックスレスから関係修復できたケースは多々あります。
生活が変化すると自宅の雰囲気が大きく変わり、好転のきっかけになる例が見られます。たとえば、夫の仕事に区切りがつく、子どもが大きくなり独立するなどです。
また、産後しばらく自分磨きどころではなかった妻が、女性としての魅力を取り戻すと、夫が拒否しなくなることもあるでしょう。
今はレスでも一時的な状態のことがあるため、簡単に夫婦関係を諦めないのが賢明です。
改善できないときは諦めて離婚するべき?
手を尽くしても改善できない場合、一度、夫婦問題を専門とするカウンセラーの力を借りてみませんか? 判断はそれからでも遅くはありません。
なお、セックスレスは悪いことと決めつけない姿勢も大事です。
離婚の意志が固いとき、別れたい理由の一つにセックスレスを挙げることは可能ですが、セックスレスがただちに破局を意味するわけではありません。
仮に性交渉が復活しなくとも、夫婦でいたわり合う気持ちがあれば、離婚しないのも立派な選択です。
まとめ
夫が妻を拒否するセックスレスについて、理由や対処法を解説してきました。
あらためて、夫に拒否されて辛い状況の改善法をまとめると
- 夫婦間のコミュニケーションの見直し
- 香りなどで雰囲気を演出
- 知人やカウンセラーなどに相談
といった方法が王道です。
なぜ夫が妻を拒否するのか、複雑な男性心理を踏まえて、ともに乗り越えていきましょう。
なお、知人や友人と悩みを分かち合うメリットを紹介しましたが、セックスレスの悩みを話せる相手はなかなか見つかりにくいのが実情でしょう。より効果的なアドバイスをもらえるよう、専門家への相談もご検討ください。