「カウンセリングが意味ない人の特徴は?」
「カウンセリングで効果を出すのはどんな人?」
カウンセリングに興味があるものの、「効果がなかったらどうしよう」と不安に思うかもしれません。せっかく高い費用を支払うのであれば、しっかり効果を出して問題を改善したいですよね。
しかしどれだけカウンセリングの質が高くても、「カウンセリングが意味ない人の特徴」に当てはまっている場合、効果を出せない可能性があります。
本記事ではカウンセリングが「意味がない」と感じてしまう理由やその特徴を具体的に掘り下げ、さらに効果を最大化するためのポイントについて解説します。これを読めば、自分にとって最適なカウンセリングの活用法が見つかるはずです。
夫婦カウンセリングとは?重要性や期待できる効果、一般的な料金相場などを解説
カウンセリングが意味ない人の特徴7選
カウンセリングが意味ない人の特徴をまとめました。
- 自分と相性が良くないカウンセラーに相談している人
- すぐに効果を期待している人
- 常に受け身の姿勢で頼りっきりな人
- カウンセラーを信頼していない人
- 効果を実感できていない人
- 過去の考え方や行動に固執している人
- アクションを起こそうとしない人
自分と相性が良くないカウンセラーに相談している人
カウンセリングの効果を得るためには、カウンセラーとの信頼関係が重要です。
相性が合わないと心を開いて話すことが難しくなり、セッションの効果が薄れる場合があります。
たとえば、初めて訪れたカウンセリングで、カウンセラーの冷たい態度に違和感を覚えてしまい、「共感が得られないまま本音を話せずに通うのをやめてしまった」「心に壁を作ってしまい思ったように話せなかった」という事例があります。
カウンセラーに豊富な実績があって、社会的に知名度が高くても、自分と相性が良くなければカウンセリングを意味あるものにできません。
初回面談・セッションで、話しやすさや対応を確認することが大切です。複数のカウンセラーに相談し、自分に合った信頼できる人を見つけることが、カウンセリングの成功につながります。
公認心理師・臨床心理士
カウンセラーはあなたの悩みを傾聴し、解決に導こうと思い、相談者と向き合っていますが、どうしても話し方や考え方などが合わない場合もあります。「この人なら聞いてもらえそう」と思えるカウンセラーを見つけることも大切ですが、一方でそれが自分自身のトラウマや認知に関係している場合もあります。どのカウンセラーでも同じように感じることが続くのであれば、そのことをカウンセラーに相談してみるというのも一つの手です。
すぐに効果を期待している人
カウンセリングは短期間で劇的な効果が現れるものではありません。
心の問題は複雑で、解決には時間が必要です。効果が出る期間は人や悩みの深さによって異なりますが、だいたい効果が出るまでに数ヶ月〜1年単位の期間を見ておく必要があります。
すぐに効果が出ず、2回目や3回目で諦めてしまう人はカウンセリングを意味のないものにしてしまっているでしょう。効果のあるものにするには、カウンセリングは長期的なプロセスと捉えて、焦らずじっくりと取り組むことが重要です。
公認心理師・臨床心理士
最初の数回は状況の把握や、カウンセラーとの関係の構築がメインになってきます。意味のない時間のように感じてしまうかもしれませんがここを丁寧に行うことで後々大きな効果をもたらしてくれる大切な時間です。焦らずじっくりとカウンセラー、そして自分自身と向き合うつもりでいらしていただけるとありがたいです。
常に受け身の姿勢で頼りっきりな人
カウンセリングは、相談者様自身の積極的な参加が求められます。
しかし常に受け身の姿勢で、「カウンセリングに参加すれば、プロがすべて解決してくれる」と考えている人は一定数いる傾向にあります。そのような人は。カウンセリングを意味のないものにしているでしょう。
カウンセラーから問題の原因を聞かれて、「何が原因かわからない」と考えるのではなく、「何が原因なんだろう」と、主体的で考えていく姿勢が大事です。
公認心理師・臨床心理士
カウンセリングは、風邪をひいて病院で薬をもらうような感覚であったり、何か自分の見えない部分を言い当てられて解決策まで提示してもらえる占いのようなものではありません。カウンセラーは問題解決というゴールに向かうあなたの隣で一緒に走る伴走者のようなイメージす。あなたに寄り添い、時にアドバイスをしながら一緒に問題解決に向かっていきます。
カウンセラーを信頼していない人
カウンセラーを信頼していない人は、カウンセリングの効果が出にくい傾向です。
信頼関係が築けない場合、本音を話すことができず、表面的な話で終わってしまうからです。壁を作ってしまっていては本質的な話をできません。
家族から「最近どう?」と聞かれて、「別に…」と答えているようなものです。それでは一向に話が進まず、いくら人間の問題や悩みを解決するプロだとしても解決するのは困難といえるでしょう。
カウンセラーはあなたの敵ではありません。心を開いて、ありのままの現状や悩みを話すことで、本質的な解決策を提示できます。
公認心理師・臨床心理士
信頼関係を築きにくい相談者さんの中には、これを言ったらカウンセラーに批判されるのではないか、責められるのではないかという不安を感じて口数が少なくなってしまう方も多いのですが、基本的にカウンセラーは否定や批判はせず、あなたのことをもっと知りたいという気持ちがあるだけです。あなたの最大の味方であるということを知っていただきたいです。
効果を実感できていない人
カウンセリングの効果を感じられないと、続ける意欲を失いがちです。せっかく辞めてしまっては、費用をかけても意味のないものになるでしょう。
効果を実感してカウンセリングを継続するには、進捗を具体的に確認することが重要です。専属のカウンセラーに「効果が出ていますか?」「前に進めていますか?」と相談してみるのもよいでしょう。
またカウンセラーと協力して具体的な目標を設定する方法もおすすめです。目標までの達成度合いを客観的な視点で見れるようになります。
公認心理師・臨床心理士
効果を実感するためには、周囲のうまくいっている夫婦と比べるのではなく、昨日の自分、1ヶ月前の自分、自分達と比べてみて欲しいです。実は、こんなに変化していたということを実感できるはずですし、自分では気付かなくても、カウンセラーにフィードバックしてもらうことで気付けることもあります。
過去の考え方や行動に固執している人
過去の考え方や行動に固執している人は、カウンセリングで効果が出にくい傾向です。
たとえば、「自分のやり方が正しい」という固定観念に囚われているケース。カウンセラーが提案する解決までのアクションを試さず、自分のやり方ばかり信仰している人は、当然ながら効果を期待できません。
結果的にカウンセリングを途中でやめてしまいます。
カウンセリングを意味のあるものにするには、過去の考えを捨てて、新しい方法を試す姿勢が不可欠です。
アクションを起こそうとしない人
いくら質の高いカウンセリングを受けても、アクションを起こそうとしない人はいつまでも効果を得られません。
たとえば、
- 毎日パートナーに感謝できることをノートに3つ書く
- 毎朝起きたら「いつもありがとう」と伝える
という課題を出されても、行動しないままではいつまだ経っても現状のまま。何年後も、何十年後も同じ課題で悩み続けてしまいます。
カウンセリングは、カウンセラーからのアドバイスを行動に移すことで効果を発揮します。初めての行動は勇気がいることかもしれませんが、一歩ずつアクションを起こすことで、カウンセリングは意味があるものとなります。
公認心理師・臨床心理士
やはり、行動することが何よりの近道ですが、行動できなかったのであれば、どうしてできなかったのか、何がハードルとなっていたのかということもきちんと話し合いますので安心してください。
カウンセリングで効果を出すためのポイント
カウンセリングを効果的に活用するためには、以下のポイントを意識しましょう。
常に変化を意識する
カウンセリングで効果を出すためには、自分の感情などの変化を記録し、成長を実感することが大切です。
「これだけ変化した!」を感じられるようになると、成長が面白くなり、カウンセリングを続ける意欲が増します。勉強やスポーツも同じで、変化がないとつまらなくて辞めてしまいますが、変化を実感できると楽しくなって段々と上手くなりますよね。
- セッションの内容を日記にして後で振り返る
- 一ヶ月前の自分の感情と今の感情を比較してみる
変化を意識する方法はさまざまです。自分に合った方法を試してみましょう。わからない場合はカウンセラーに相談する方法も一つです。
素直な感情を持つ
感情を素直に表現することで、カウンセラーもより適切なアドバイスを提供できます。
カウンセリングはありのままを話して、適切な道標を見つける場所です。不安な感情も、楽しかった感情も、怒った感情も、あなたの道標を見つける大切な役割となります。
また素直になることで、カウンセラーからのアドバイスを受け入れやすくなります。自分からアクションを起こせるようになり、解決の糸口を掴めるようになるでしょう。
公認心理師・臨床心理士
カウンセラーに対する不安感やカウンセラーの発した言葉に対して感じたことなども、あなたを理解するための大事なポイントになります。ぜひ積極的にそういったこともお話しして欲しいです。
自分を見つめ直す
自分の行動や考え方を振り返り、改善点を見つけることが重要です。
セッションが終了するごとに自分を見つめ直すことで、今後やるべきことが思いつくようになるでしょう。
「なぜ今まで失敗してきたのか」「直近の1週間で良かったところはどこか」など、自問自答し、自分を見つめ直すことでカウンセリングの効果を最大化できます。お風呂に入っている時間でもいいですし、トイレの時間でも大丈夫です。
リラックスしながら、自分の行動を振り返ってみましょう。
「カウンセリングは意味がない」と思う人によくある質問
「カウンセリングは意味がない」と思う人によくある質問をまとめました。
- カウンセリングが必要なのはどんな人?
- 無料で受けられるカウンセリングサービスは?
カウンセリングが必要なのはどんな人?
カウンセリングが必要なのは、下記のような人です。
- 夫婦関係に悩みがある人
- 人生のターニングポイントを迎えている人
- 一人で悩みを抱えやすい人
- 自己肯定感が低くなりやすい人
あくまで一例ですが、上記のような人は一人で悩まず、カウンセラーの力を借りるべきといえます。人に話すことで頭の中がスッキリして、解決のきっかけを掴めるでしょう。
公認心理師・臨床心理士
どんなことでも、一人で考えるには限界があります。話しながら、問題の整理もできますし、新たな気づきが得られます。思い悩んでいるのであれば、誰かに話すだけでも心が軽くなりますので、気軽にカウンセラーを利用して欲しいです。
無料で受けられるカウンセリングサービスは?
カウンセリングサービスの中には、初回無料で受けられるサービスもあります。
ただし無料だからといって、そのサービスに容易に申し込むのは少し考えてから決めるようにしましょう。カウンセラーとの相性が悪かったり、セッション内容が合わなかったり、逆効果となる可能性もあるからです。
費用はかかるものの、「この人に相談したい」という人を見つけて、相談してみるとよいでしょう。
公認心理師・臨床心理士
実は無料のものは、「いつでも受けられる」「どうせお金払っていないし」という気持ちが無意識で働いて、どうしても有料のものよりも有意義な時間を過ごしにくいという傾向があります。費用がかかってもこの人に相談したいと思えるカウンセラーを見つけられるといいですね!
まとめ
本記事ではカウンセリングが意味ない人の特徴をまとめました。
カウンセリングで効果を出すためには、カウンセラーに頼りっきりな思考を持つのではなく、自分でも考え主体的にアクションを起こしていく必要があります。ときにはカウンセラーに頼ったり、自分の考えを述べたりして、カウンセリングを意味あるものにしましょう。
ふうふの相談窓口では、セックスレスを中心とした夫婦関係の問題・トラブルの解決サポートをしています。公認心理師・臨床心理士があなたの問題に寄り添います。ぜひご活用ください。